貧脚走法

貧脚でも走りたい。

RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido 3日目

オホーツク1300kmの3日目は275kmで2200m以上を登坂する最も厳しいと思われるステージ、8月23日(火)も5:00にスタートしましたが、つぶやきのログを見るとゴールの釧路まで走れる気がせず途中200km地点あたりの弟子屈で宿を探すなどと言っており、最初から気弱なところがありました。

通過チェック6 カニの爪

スタートして数kmで通過チェック6のカニの爪に到着しますが、そこから次の通過チェックまでの100kmはかなりの向かい風とアップダウンでキツかったです。まあそれもその次の登坂に比べたらまだましでした。

通過チェック7の能取岬ではトイレくらいあるだろうと思っていてその通りであったのですが、使用中止になっていたのはガックリでした。ただ網走まではすぐだったので人権を無くすことはなくホッとしました。

通過チェック7 能取岬

さていよいよ登坂であるハイランド小清水725までの海岸線0mからのヒルクライムですが、結果から言うとこの区間55kmを7時間もかけてしまい計画が大幅に狂ってしまいました。平均斜度は5%程度らしかったので普段なら何とか登れたと思うのですが、すでに700km以上走ってきた身にはかなりこたえて2時間くらいは押し歩いていたと思います。頂上に着いた時には既に17時半を回っており残り距離100kmと考えると釧路まで走ると今日中に着くのは難しく、スタート前に考えていた弟子屈での宿泊が頭をよぎります。

通過チェック8 ハイランド小清水725

ただここからのダウンヒルが真っ暗になる前だったのでスムーズに下れてよかったです。弟子屈に着く頃には真っ暗になっていましたが、意外とやる気は削がれておらずコンビニで補給をしたら落ち着いたので釧路まで行くこととしました。

しかし釧路までの道のりではなんとなく登りが3回くらいあると考えていたのが全然間違いで、10回以上の登りがあり獲得標高も小清水725とあまり変わらないことを知ったのは走った後になってからのことでした。こうしたアップダウンの嫌なところは撤退しようとしてUターンしても登らなければならないことで、結局進むしかないということでしょう。単発の峠道ならくるりと後ろを向いて下っていけば街があるという安心感がありますが、この時は下っても何もないから進むしかないし登って下ってを繰り返すたびに退路を絶たれている気がして不安でした。

なんとか釧路に着いた時には午前1時を回っており満身創痍で頭が回っておらず、通過チェック9の幣舞橋で看板を見つかるのに10分くらい周囲を探し回っていました。

通過チェック9 幣舞橋

そして幣舞橋から今日の宿である東横INN釧路十字街への数百mの移動で、これまで蓄積した股ずれの症状が爆発してしまいサドルへ座れなくなり、立ち漕ぎで何とかたどり着きました。明日の出走は絶望的だと思いましたが、とりあえずシャワーで患部を綺麗にして休むことにしました。

この日の夜間走行はかなり寂しい区間を押し歩きを含めて走行していましたが、幸いにも野生動物に会うこともなく走り切れました。しかし翌日のニュースでは野犬が集団で鹿を襲っているとのことであり、間違っていれば私も餌食になっていたかもしれないなと少しゾッとしたのでした。